FC東京が、ユース所属の高校1年生FW久保建英(16)とのプロ契約締結を検討していることが28日、分かった。関係者によると、15年まで下部組織に在籍したバルセロナ(スペイン)と協議した上で、11月上旬にも結論を出して発表する。

 久保は今年だけでも複数回、バルセロナの同年代カテゴリーの練習に参加しており、18歳になる19年6月に復帰することが濃厚。それまでに、フルタイムでトップチームの練習に参加できるようになり、今年の残り3節でのデビューを目指すJ1リーグ戦を今後の主戦場とするため、プロ契約の可能性が探られてきた。

 久保はこの日、1-1で引き分けたJ3東京U-23(23歳以下)のホーム福島戦(味フィ西)にフル出場した。16強に終わったU-17W杯インド大会後、初の公式戦。前半32分にFWリッピ・ヴェローゾの同点弾の起点となるパスをMF平川に出すなど、J3では継続して結果を出している。

 代表では、U-17W杯で日本がPK戦の末に敗れたイングランドが決勝まで進出。久保はハイライト映像などでチェックを続けており「悔しかった分、慰めにはなる」と納得しつつ、さらに成長を加速するためプロ契約に前向きだという。実現すれば、森本(東京V)や宇佐美(G大阪)ら以来の16歳プロが誕生する。