来季J2降格が決まったアルビレックス新潟は19日、呂比須ワグナー監督(48)の今季限りでの退任を発表した。

 チームは開幕から低迷し、5月に三浦監督が辞任。後を継いだ呂比須監督は就任初戦の札幌戦に勝利したが、その後はクラブワーストの6連敗、16戦未勝利など苦戦した。今季は5勝7分け20敗。18日の第32節で16位以下が確定し、2試合を残し初のJ2降格となっていた。

 呂比須監督はクラブを通じ「新潟に関わるすべての方々、社長をはじめとしてクラブ内で働かれている方々、スポンサーの方々、皆様に感謝しています。私に特別な力を与えてくださったコーチングスタッフやチームスタッフ、選手にも感謝をしています。特に私とともに新潟に来て、力を尽くしてくれたサンドロコーチには感謝の気持ちでいっぱいです。大変な時期をともに過ごしてきました。現在より良いものを出そう、向上させようと努力をしてきました。しかし、いい結果を残すことができなかったことは改めて残念であり、申し訳なく思います。この経験を自分の人生に活かしていきたいと思いますし、新潟の皆さんにはクラブの成長につなげてくださればと願ってやみません。アルビレックス新潟の今後の活躍を心から期待しています」とコメントした。

 後任人事は水面下で進んでおり、元日本代表主将でJリーグ4クラブを指揮した経験があるJFL八戸の柱谷哲二監督が最有力候補、清水の小林監督、昇格時に新潟を率いた松本の反町監督らも挙がる。

 ▼J1在籍14年 新潟が04年の初昇格から14年連続で在籍したJ1からJ2に降格。93年のJリーグ創設時に所属した「オリジナル10」を除き、初昇格から14年連続J1は94年から20年連続の磐田に次いで2位の記録だったがストップ。1試合平均の入場者数で04、05年と2年連続で浦和を抑えて1位となり、05年にはリーグ史上初めて平均4万人を超えたが、この日は1万6461人にとどまった。