横浜FCのFWカズ(三浦知良、50)が24日、神奈川・横浜市内でチームの国内初練習を行い、新加入のMF松井大輔(36)らと汗を流した。カズは25種類の体幹トレーニングを経て、ピッチで戦術練習に参加。松井とのパス交換もあり、初日から軽やかな動きを見せていた。

 2月26日の松本との開幕戦の日に51歳の誕生日を迎える。プロ33年目のシーズンに「チームメートとこれだけトレーニングできて、33年目ですがまた新鮮な気持ちで迎えられている。(開幕まで)1カ月。たくさん時間があるわけではないですけど、調整していければ」と話した。横浜FCでは在籍13年目。チームのJ1昇格、降格を経験した。「今、選手の中では一番(在籍が)長くなっている。なんとか横浜FCが1つでも上にいけるように自分自身、覚悟を持って挑みたい。1試合1試合大事にして、1試合でも多く出場して1ゴールでも多くゴールして、チームの昇格に貢献したい」と決意を口にした。

 今年はJリーグ開幕から25年。開幕当時からプレーを続ける希有な存在のカズは「10チームで始まったのが今、J3までできて。Jリーグは地域に密着したクラブづくりを目標にしてきた。25年で全国に広がったのは一番の大きな成果だと思いますし。身近に感じるものになった。発展のスピードはまれなんじゃないですか」としみじみ振り返った。

 今年はW杯開催年。カズは「僕の永遠の夢」と明かし「そういう気持ちを持ち続けたい。今、自分が代表のレベルにあるわけではない。少しでもこのレベルに近づけるように努力していきたい。自分の夢をあきらめずにモチベーションにして戦いたい」とサッカーへの情熱を口にした。