日本代表に初招集された清水エスパルスFW北川航也(22)が、さらなる飛躍を誓った。17日は早朝に帰静し、静岡市内でのチーム練習に参加。部分合流だったこの日は、ハーフコートで行われたゲーム形式のメニューで汗を流した。12日の国際親善試合パナマ戦では、後半21分から途中出場。目標にしていたA代表デビューを飾った22歳は、既に新たな目標に向けて気持ちを切り替えていた。

北川 漠然と代表に入りたいと思っていた欲が、代表で結果を残したいという欲に変わりました。

日本代表での活動は合宿を含めて9日間。ワールドカップ(W杯)ロシア大会を経験した海外組と過ごした時間も有意義だった。北川は「練習でのスピードや強度が全く違いました」。宿舎の食事ではDF長友佑都(32=ガラタサライ)やDF吉田麻也(30=サウサンプトン)らと同じテーブルだったこともあり、積極的にコミュニケーションを取った。

同年代の活躍も刺激になった。世代別代表でチームメートだったMF南野拓実(23=ザルツブルク)は、森保新体制で3戦4得点。同じポジションを争ったライバルのプレーを間近で見て、闘志が湧いてきた。

以前から抱いていた海外挑戦への思いも「より一層強くなりました」。夢はW杯出場だが、当面の目標は11月の日本代表合宿に再び呼ばれること。その第1歩となる20日のリーグ・サンフレッチェ広島戦を見据え「まずはしっかりJリーグで結果を残し続けていきたい」と、強い決意を示した。【神谷亮磨】