J3のSC相模原の望月重良会長(45)は14日、相模原市役所で行われた元日本代表GK川口能活(43)の引退会見で、12月2日に相模原ギオンスタジアムで行われる、鹿児島ユナイテッドFCとの今季リーグ最終戦での川口の出場の可能性に、含みを持たせた。一方、同戦のチケットは自由席が若干、残っているだけの状態で、相模原史上初の1万人動員の可能性が出てきた。

静岡・清水商業高(現清水桜が丘)で川口の2年先輩にあたる望月会長は「僕の立場から出る、出ないは言えないんですけど…期待して下さい」と笑顔で語った。川口には花束を渡し「能活の選手生活25年…本当にいろいろ、感極まることはあるんですけど、まずは大きな拍手で能活を送ってあげてください」と、集まった63社、130人の報道陣に呼び掛けた。

鹿児島戦では、川口の引退セレモニーも予定されている。相模原の関係者によると、チケットは前売り段階で完売しているが、自由席が若干、残っているという。

望月会長が2008年に中心となって創設し、10年の歴史がある相模原にとって、これまでの最大の動員は2015年10月25日に相模原ギオンスタジアムで行われ、0-2で敗れたYS横浜とのリーグ戦“神奈川ダービー”で、記録した9040人だ。同戦には、川口と日本代表でプレーをともにした、同じ静岡出身のFW高原直泰(現九州リーグ・沖縄SVオーナー兼監督兼選手)も出場していた。

翌16年に加入した川口が、相模原の最多動員記録を更新するか…。クラブ関係者は、夢の1万人動員に期待をかけている。【村上幸将】