マイナビ仙台レディースは23日、仙台市内で新加入5選手と辛島啓珠新監督(47)の会見を行った。昨季は最終戦まで残留争いを強いられ10チーム中8位と低迷。得点は18試合で17(8位)、失点39(9位)と低調に終わり抜本的な改革が求められる。現役時代G大阪などでクレバーなDFとして知られた辛島監督は「まずは守備を立て直して、そこからバランスのいいプレーをしたい。目標は3位以内」と抱負を口にした。

目玉はなでしこジャパンのMF隅田凜(23)だ。ボール奪取能力に優れたボランチで左右両足から多彩なパスを繰り出す。昨年アジア杯、アジア大会の優勝に貢献。日テレでは昨季出場14試合にとどまり、さらなる成長を求め、下部組織から10年間在籍したチームを離れる決断をした。「かなり悩みましたが6月のW杯と来年の東京五輪を考え、今しかないと思った」。男子の仏代表MFカンテを目標とし「予測してボールを奪い攻撃につなげるのが自分の持ち味。フランスはカンテがいるからW杯で優勝できた。自分もチームに必要とされる存在になりたい」と決意を口にした。

昨年のU-20W杯優勝メンバーで正確なクロスが武器のMF佐藤瑞夏(20)を市原・千葉から、浦和からは常盤木学園出身のFW白木星(22)も加入。午前中には選手、スタッフ計73人が大崎八幡宮で必勝祈願を行い、節目のスタートを切った。【野上伸悟】