Jリーグの鬼武健二チェアマンは8日、現在の外国籍選手3人枠とは別に、アジア・サッカー連盟(AFC)加盟国・地域出身の選手を対象にしたアジア枠を設ける案を検討していることを認めた。4月にその方針が明らかになっていた。

 Jリーグ各クラブにとっては、従来の3人枠に縛られず、韓国やオーストラリアなどの選手を獲得できる利点がある。さらに、将来的にはアジア各国リーグと連係して同様の枠を設け、相互に選手が行き来することで、アジア全体の交流とレベルアップにつなげる狙いがある。

 Jリーグの羽生英之事務局長は「メリットとデメリットの検討をしたが、メリットが大きい」と導入に前向きな姿勢を示した。アジアでのJリーグの価値を上げ、将来的にアジアでのマーケティング活動や、放送権販売につなげようとの意図もうかがえる。

 今後、日本協会やJリーグ選手協会などと協議し、早ければ来季の導入を目指す。