日本サッカー協会の犬飼基昭会長は10日、日本協会のJリーグ将来構想委員会が秋開幕、翌春閉幕の「秋春シーズン制」(秋春制)に移行しないと結論づけたことについて、「議論は不十分」として新たな組織をつくり検討を継続する考えを示した。

 秋春制導入を強く主張する犬飼会長は「委員会で決まったことが日本協会の決定事項ではない」とした上で「将来構想委とは別の組織をできるだけ早く立ち上げ、秋春制のリスクを減らすためにどうすべきか考えたい」と話した。

 将来構想委員会から結論を一任された鬼武健二委員長(日本協会副会長、Jリーグチェアマン)は9日の日本協会常務理事会で、積雪地域の競技場の整備が不十分で冬場の開催は難しく、集客の見込める夏場の入場料収入が落ち、経営面でマイナスの影響がある、などの理由から「移行はしない」と報告した。