<J1:神戸4-2G大阪>◇第28節◇30日◇万博

 5季ぶりのリーグ制覇を目指したG大阪は、逆転優勝が極めて難しくなった。ホームで神戸に逆転負け。前半22分に18歳のFW宇佐美が絶妙のループシュートを決め、一度は同点にされてからもFWイ・グノが勝ち越し弾を挙げてるなど優位に試合を進めた。だが、後半はバックパスばかりを繰り返し、格下のはずの神戸に受けに回って連続失点した。

 残り6戦で首位名古屋とは勝ち点11差。逆転優勝は黄色信号どころか、限りなく赤に近い状況になった。J屈指の豪華なメンバーをそろえながら、今季はFWペドロ・ジュニオールやゼ・カルロスが途中退団するなど、西野監督が外国人選手の起用に失敗。今季急成長した若手選手も、大事な試合で経験のなさを露呈する結果になった。

 西野監督は「今日は内容も、結果も正当なものだ」と自虐的に言い「残り試合は(チームのスタイルを)追求する試合にしたい」と事実上の“V逸宣言”。

 大黒柱のMF遠藤も「もう負けられない中で、残念な結果になってしまった」と力なく話した。