日本フットボールリーグ(JFL)松本山雅FCの運営会社の大月弘士社長は2日、長野県松本市の信州大病院で記者会見し、チームに所属する元日本代表DFの松田直樹(34)が練習中に倒れ、同病院で人工心肺装置により血流を維持していると明らかにした。

 同席した同病院の今村浩医師によると、急性心筋梗塞とみられ、心肺停止状態から微弱ながら心臓の鼓動は戻ったが、意識はなく「極めて厳しい状態」という。

 加藤善之監督によると、松田は午前9時半ごろに始まったチームの練習に参加し、15分ほどランニングをした。その後「やばい、やばい」と言いながら横に倒れたという。

 チームの関係者が午前10時すぎに119番。練習を見ていた看護師の女性が、救急車が到着するまで心臓マッサージをした。病院に同50分に着いたが、心肺停止状態だった。

 大月社長は「松田選手はチームにとって影響力のある選手。全国のファンと回復を願っている」と語った。

 松田は群馬県出身。1995年から昨季までJ1横浜でプレー。日本代表として40試合に出場し、2002年W杯日韓大会でも活躍した。今季から松本山雅FCに移籍した。