<J1:新潟2-2G大阪>◇第32節◇19日◇東北電ス

 G大阪が3位に転落した。持ち味を出し切れず、前半はシュート2本に封じ込まれるなど、後手を踏んだ。前半ロスタイムにはGK藤ケ谷陽介(30)のミスから先制点を献上。後半25分にも失点し0-2とされた。だが、そこから奮闘し途中出場のFW川西翔太(23)が2得点。辛うじて2-2の同点に持ち込んだ。

 逆転優勝へ、必勝が求められたが手痛い引き分け。

 珍しく感情的になって帽子を何度もピッチにたたき付けた西野朗監督(56)は「粘った試合ではあったが、目標には届かなかった。全体的に(動きが)重い。テンポが上がらない。(90分のうち)80分くらいはほとんどペースが取れなかった」と悔しそう。

 暫定首位に立った名古屋とは、残り2戦で勝ち点2差。前節まで首位の柏は20日に試合があり、勝てば同4差まで広がってしまう。まだ優勝の可能性は残っているが、元日本代表のMF明神智和(33)も「(逆転Vへ)少し後退してしまった。残念な気持ち。残り2試合に全力を尽くすしかない」と必死に前を向くしかなかった。