<J1:柏2-2G大阪◇第31節◇7日◇柏

 柏は疑惑の判定で、勝利を逃した。

 1点リードの試合終了間際。G大阪のDF今野が自陣でボールをトラップした際に、腕に当たったように見えた。しかし松尾主審は反則を取らずに、そのまま試合を流した。柏の選手が、反則かと思って一瞬、動きが止まった際に、今野からG大阪FWレアンドロへとボールが渡り同点弾を献上。執拗(しつよう)な抗議も判定は覆らず、後味の悪い試合になってしまった。

 この日、2得点を決めたFW工藤は「あの場面はハンドだと思う。でも(試合を)続けなければいけなかった。1つ勉強になった。あまり言いたくないですが、審判に流される場面があって、悔しい」と淡々と話した。

 この微妙な判定に関し、G大阪のDF今野は試合後に「若干、ハンドだったかも知れない。でも審判が笛を吹かなければハンドではない」と暗に反則があったことを認めた。