<J2:鳥取1-7G大阪>◇第30節◇21日◇バードスタ

 J1復帰へ独走中の首位G大阪が、夏の終わりに7発の花火を打ち上げた。前半10分に鳥取FW永里源気(27)に先制弾を献上するも、そこから本気になった。

 同29、32分とFW宇佐美貴史(21)が連続ゴールで一気に逆転。その後も勢いは止まるどころか加速する一方で、FWロチャ(27)が2発。さらにMF内田達也(21)、DF西野貴治(19)が次々とゴールを奪う。最後は後半28分に日本代表MF遠藤保仁(33)がGKを引き付けてラストパスを送り、DF藤春広輝(24)がトドメの7点目を決めた。

 ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!

 夏の大花火大会のように、華麗なゴールラッシュ。夏の初め、7月3日の岐阜戦でも敵地で8ゴールを挙げており、暑さにも負けない、J2最強の力を見せつけた。

 敵地鳥取には平日にもかかわらず1万人超の観衆が訪れ、長谷川健太監督(47)は「いい雰囲気の中で試合ができた。先制されましたけど、その後は落ち着いて自分たちのサッカーができた。中3日で次の試合がある。きちんと準備をしたい」。勝利にも浮かれることなく、アウェーでの連戦となる25日の横浜FC戦を見据えた。

 チームは2位神戸に勝ち点7差、J1自動昇格圏外の3位千葉とは同15差。独走態勢に入っており、10月中にもJ1復帰が決まりそうだ。