浦和が31日の新潟戦で、目標にしていた4万人動員が見えてきた。30日夕方の時点で前売りは3万7500枚。当日の天気にも左右されるが、4万人に届いてもおかしくない。17日の試合後、選手が作製したTシャツに「夏休みの宿題!

 8/31集めて埼スタに4万人」と描いて、来場を呼びかけた。

 このメッセージを発案したDF槙野智章(26)は4万人というリアルな数字にした理由について語った。「選手としては、5万人としたい。運営の人と話したら、最低4万1000人をノルマにしたいと。注目カードにもかかわらず、2万人とちょっとしか入らなかった試合があった。そこの分を取り戻したいので4万人にした」。

 槙野が広島に入団した06年、広島の動員数は6000~7000人だった。「当時はカズさん、ゴンさんがいた。若手の自分たちにも何かできないか」と広島劇場を始めた。ほかにも、ビラ配りや選手とファンが触れ合う機会も積極的に増やした。時には「こんなことをするよりも、休養やトレーニングをするべきだ」というサポーターからの声を直接聞いたこともある。

 それでも「いろいろな人がスタジアムに来られるように、入り口を作りたい」とブレなかった。結果的に1万3000~1万5000人が来てくれるようになった。現在浦和は、勝ち点4差の3位で残り11試合。槙野は優勝へ、サポーターの後押しが必要なことを分かっている。