広島市の松井一実市長が、広島について「現状の2位のままでいい」と発言したことがインターネット上で物議を醸し、市長は4日、「誤解を招く発言をして、ファンの方に深くおわびする」と陳謝した。

 広島は昨シーズンで初優勝を達成。市は中心部にサッカー専用スタジアムを建設するかどうか検討中だが、財政面や利用率をめぐり慎重論も根強い。

 こうした中で、松井市長は3日夜のマスコミ関係者との懇談であいさつした際に「2位でいてくれた方がスタジアム問題で(議論する)時間的な余裕が生まれる」とする趣旨の発言をした。

 懇談には広島の関係者も出席しており、交流サイト「フェイスブック」に発言を投稿したところネット上で話題になり、市には4日昼までに抗議の電話やメールが約100件寄せられたという。

 松井市長は「優勝すると、ますます自分の責任が重くなるという思いだった。優勝してほしいと当然思っている」と釈明した。