<ナビスコ杯:浦和5-2名古屋>◇1次リーグ◇1日◇埼玉

 浦和が、ドイツ1部・ヘルタに移籍するMF原口元気(23)のラストマッチを飾った。

 原口はゴールこそなかったが、右からのクロスでFW李のゴールをアシスト、後半には直接FKを狙い、名古屋GK楢崎がはじいたところをDF槙野が押し込んだ。原口は後半20分にMF山田と交代してピッチを後にすると、スタジアム内からは大歓声が送られた。

 試合後には激励セレモニーが行われた。横断幕等の持ち込みは禁止されているが、この日は事前チェックを受けたもののみ持ち込みが許可された。さらには、赤く染まったゴール裏には白いTシャツを着たサポーターが「9」の文字を作って送り出した。

 セレモニーに登場した原口はマイクの前に立つ前から号泣。「この試合を最後にヘルタベルリンへ移籍します。小さい時に初めてこのエンブレムをつけて、うれしくてめちゃくちゃ興奮したことを覚えています」と切り出し「悔しい時もつらい時も支えてくれた、チームメート、監督、スタッフ…」と続け「そして恋人」と男気あふれるスピーチをすると、場内から「おー」とどよめきが起こった。「日本一の選手になって帰ってきます」と宣言し、チームメートらが作った花道を引き揚げ、場内を1周し引き揚げた。