<J2:富山1-0東京V>◇第32節◇20日◇味スタ

 20位東京Vは最下位富山に敗れ、解任された三浦前監督に代わってユースから昇格した冨樫剛一新監督(43)の初戦を飾れなかった。

 前半に先制を許すと、後半開始時にFW平本一樹(33)を1トップとして投入。ポストプレーなどで何度も好機をつくったが、1点が遠かった。これでこの日、ドローで勝ち点1を追加した入れ替え戦圏内21位讃岐に勝ち点3差に詰め寄られた。

 平本は「(冨樫新監督が)普段の練習からすごく良い雰囲気をつくってくれて。だからこそ負けが申し訳なくて。もうちょっと、負けるにしても…。申し訳ないなという感じです」と悔しさをあらわにした。

 それでも冨樫監督は「まだまだ良くなるチームだと確信できた。しっかり練習をしていくことが次へつながる」とあきらめない姿勢を強調。

 この日、途中出場で無得点に終わったFW高木大輔(18)も「紅白戦をやった時、冨樫さんから『こんな静かな紅白戦は見たことがない』と言われた。もっとコミュニケーションをとっていけば、チーム内も良くなる」と次戦へ意欲を見せた。