<J2:東京V0-0湘南>◇第36節◇11日◇味スタ

 9月28日の第34節で岐阜と引き分けて王手をかけていた湘南が、ついにJ2優勝を果たした。

 2位の松本が午後1時開始の大分戦で引き分け以下だと優勝が決まったが、松本は2-0で勝利して勝ち点を70まで伸ばした。しかし、湘南は午後4時開始のアウェーでの東京V戦を0-0で引き分けて勝ち点を89とし、残り6試合で19差として自力で栄冠をつかんだ。

 湘南の「リーグ優勝」はJFL時代の93年以来21年ぶり。90年代にアジアカップウィナーズ杯や天皇杯を制した時も、Jリーグの優勝はなく、過去2度のJ1昇格も2位と3位だった。

 試合後に胴上げされたチョウ・キジェ監督(45)は「去年ここで降格の悔しい思いを味わった。1点差負けで、今日は引き分け。1点の差はこんなにも違うのかなと。今日は攻撃に課題はあったが、体を張って守って、ある意味我々らしい優勝のしかたかなと思う。(初優勝は)長い歴史の中で思いが結集した」と話した。