<J1:鹿島2-1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 勝ち点3差の3位鹿島と5位川崎Fの対戦は、ホーム鹿島に軍配が上がった。

 前半は様子見の展開となった。互いに決定機が少ないまま試合は推移したが、終盤に川崎Fがチャンスをつかむ。41分、右サイドからのパスをFW大久保がペナルティーエリア内で落とし、フリーのFW森島が左足で合わせたが、力が弱くコロコロ転がってGK曽ケ端の手に収まった。

 直後、鹿島が先制に成功した。45分、ゴール正面で縦パスを受けたMF遠藤が、反転してマークを外すと、利き足の左で狙いすましたシュートをゴール左上に突き刺した。逆転優勝を諦めない先制弾となった。

 後半に入ってすぐ、鹿島が追加点を奪った。8分、DF西の右クロスがファーサイドへ流れたところに、FW赤崎が頭から飛び込んでゴールネットを揺らす。筑波大時代に指導を受けた敵将の風間監督の前で、成長を示す1発となった。

 川崎Fは23分、今季限りで退団濃厚なDF稲本を投入。日本代表MF中村、日本代表FW小林を欠く中で、守備から立て直しを図った。

 その後、後半ロスタイム1分にMFレナトがFKで1点を返したものの時既に遅し。鹿島がホームで白星をつかみ、首位浦和との勝ち点差を4に縮めた。