<J1:鹿島0-1鳥栖>◇第34節◇6日◇カシマ

 今季限りで現役を退く鹿島の元日本代表DF中田浩二(35)のセレモニーが、試合後に行われた。今までのプレーを振り返る映像が大型ビジョンに流され、サポーターへのあいさつも行った。その後の会見では「他のチームのユニホームを着ることが想像できなかった。今季はチームに貢献できない悔しさもあり、引退を決断しました」と穏やかな表情で話した。

 11月に入ってチームと今後について話し合ったという。「チームの方針で世代交代をしていて、いつまでも居座るのはよくないという思いもあった。チームがいい状況の中で練習だけしているのは苦しかった。移籍という選択肢もありましたが、チームと話し合って決めました」と話した。

 00年には史上初のリーグ、ナビスコ杯、天皇杯の3冠を獲得するなど常勝軍団を支え続けた。「素晴らしい時間を過ごさせてもらった。すべての優勝が印象深い。代表でも(02年)W杯日韓大会ベルギー戦で入場したときの興奮も味わえた。良い思い出ばかりで、すばらしいサッカー生活を送れたなと思います」と振り返った。

 今後は、クラブ職員となってクラブを支えていく見込みだ。