開幕戦(8日、対大分・日本平)が迫ったこの日、J1清水は軽いフィジカルを行った後、攻撃と守備に分かれて練習を行った。3年連続開幕戦完封勝利に向けボランチを含むDF陣が、1日の新潟との練習試合で失点を許した、サイドからの攻撃に対する修正に励んだ。

 約45分間。DF陣が、両サイドからのクロスボールへの対応を繰り返し行った。1日の新潟との練習試合では、2-0とリードしながらも同点に追いつかれた。2失点目はサイドを崩されての失点だった。長谷川監督は「新潟戦でもクロスから1本やられている。開幕戦だけでなく、チームとしてもとても大事なこと」と話した。

 昨年は神戸に1-0、一昨年も甲府に2-0と2年連続で開幕戦を完封勝利で飾っている。今季開幕戦で迎え撃つ大分には、J外国人歴代最多得点を挙げているFWウェズレイが新加入した。DF青山直晃(21)が「たくさんのサポーターが応援に来てくれるだろうし、スタートは大事。2トップに仕事をさせないようにしたい」と話せば、センターバックでコンビを組む高木和道主将(27)も「2人(ウェズレイ、FW高松)ともシュートはうまい。フリーでやらせないようしたい。集中してやりたいと思います」と気を引き締めた。

 開幕戦に向け「大分のことを踏まえながら、基本的に自分たちのやり方をきちっとやって仕上げていければ」と指揮官。3年連続となる開幕戦完封勝利へ照準を定めていく。【前田和哉】