「キング・オブ・トーキョー」の愛称で親しまれた元東京FWアマラオ氏(41)が、Jリーグ史上初めてサポーター企画の「引退試合」を行うことが7日、分かった。東京と東京Vの本拠地・味の素スタジアムの感謝デーイベントで、5月11日に「アマラオ・ファイナルマッチ」と題して実施。同日午後2時から、入場無料で開催される。

 アマラオ氏はJFL時代の92年から03年まで東京でプレー。公式戦332試合181得点をマークし、クラブの顔として今なお絶大な人気を誇る。04年以降J2湘南やJFLのホリコシ(現アルテ高崎)へ移籍したため「東京を長年支えてくれた選手に感謝のイベントを催したい」というファンの声が高まっていた。

 サポーター側では、昨年のアマラオ氏の現役引退を機に、イベントを計画。引退試合は所属元クラブ主催の興行として行うのが一般的だが、同氏がJリーグ規約にある公式戦500試合以上出場の引退試合開催条件を満たしておらず、同日に行われるJ1、J2戦にも配慮して、入場無料の「非公式マッチ」となった。J関係者は「こうした形は前例がない」と言う。

 当日は東京ガス時代からの同僚や東京VのラモスEDら多数のゲストが参加予定。アマラオ氏は「本当にうれしいし、感謝したい。毎日走り込んでますよ」と楽しみにしている。