<J2:山形1-0湘南>◇第10節◇29日◇山形

 山形はプロ3年目のFW長谷川悠(20)が、ホーム湘南戦でJ初ゴールを挙げた。後半5分、MF宮沢克行(31)のFKを頭で流して決め、3試合ぶりの白星と5位浮上に貢献した。

 ゴールを決めた確信はなかった。長谷川はゴール右からの宮沢のFKに頭を合わせ、ゴールネットを揺らしたと思ったが、一瞬自分を疑った。「頭で触った感触があったんだけど、みんなが宮沢さんのところに行っていた。『オレじゃないかも…』と」。しかしMF根本から「頭に当たっていたよ」と“証言”を得て、人さし指を突き上げて喜びを爆発。J初ゴールを決めた余韻に浸った。

 187センチの長身を武器に、06年に柏入団。しかし結果を残せず、FC岐阜、福岡とレンタル移籍を重ね、今季の山形が4チーム目の所属先だった。「ここまで長かった。毎試合チャンスがあったのに、決められなかった」。元FW選手の小林監督に、ゴール前で動きすぎる点を指摘され、ボールを待つタイミングを教わった。「今はボールを持った時、自信を持ってプレーしています」。年齢別日本代表の常連が、ようやく結果を残した。

 小林監督は「長谷川と周りのプレーが合ってきた。パフォーマンスが上がってきた」と高評価。負傷離脱中のエースFW豊田の代役に合格点を出した。これで4月中の5試合は3勝2分けと黒星なしで終了。大崩れしない安定感を、5月攻勢の助走にしたいところだ。【柴田寛人】