<J1:柏3-0神戸>◇6日◇柏

 神戸の日本代表FW大久保嘉人(25)が、因縁の主審にイライラを募らせた。後半19分、敵陣左サイドでDF蔵川とボールを競り合い転倒した際、相手のヒザが大久保の顔面を直撃。口から流血しながらも、98年W杯フランス大会で笛を吹いた岡田正義主審が警告を出さなかったことに激怒。執ように抗議し、逆にイエローをもらった。

 「(主審が)見えてない。足で蹴られて、血を流しているのに。東京V戦もそうだし、このままじゃJリーグがつまらなくなる」。

 4月6日東京V戦では、ゴール前で相手選手にヒジ打ちをしたと判定され、同主審から一発退場を食らっている。自身が退場を宣告された経緯があるからこそ、相手のラフプレーを見逃すことが許せなかった。試合も7枚の警告のうち、5枚が神戸側に出る乱戦。ピッチ上の気温が30度近くまで上昇し、審判も選手も冷静さを失ったのか?

 チームもG大阪、鹿島、浦和と強豪との3連戦を1勝2分けで乗り切りながら痛い1敗。2試合連続で無得点に終わったエースは「内容も悪かった。でもまた試合が来る」とすぐに頭を切り換えた。【益子浩一】