<J1:柏1-0東京>◇第12節◇10日◇味スタ
闘志みなぎる体が、自然と動いた。後半29分に得た、左CKのチャンス。柏の快進撃を象徴するように、GKのはじいた浮き球が、MF大谷の足元へ飛んだ。「考える時間もなく、当てることだけを意識しました」。主将が決めた決勝のボレーシュート。過密日程の黄金週間を3連勝で締めくくり、どん底からの復活を果たした。
4月下旬に主力選手が逮捕され、FW李が4試合の出場停止処分中。フランサや山根、近藤といった攻守の軸も故障で欠いた。暗い話題ばかりが続き、第8、9節の連敗で一時は14位まで後退。それでも、DF小林が「苦しいときこそ、出場できる選手が頑張ろうと必死でした」と話すように、全員が団結した。
この日も終盤、GK菅野を中心に守備陣が東京の猛攻に体を投げ出し、シュート16本を浴びながら3戦連続完封。石崎監督も「選手たちは本当によく頑張った」と目を細めた。柏は暫定5位に浮上。度重なる逆境が、チームの成長につながった。




