<北海道フットサルリーグ:北海道フットサルクラブ5-1D.C旭川FC>◇第1節◇11日◇江別市野幌総合運動公園体育館

 国内トップのFリーグ参入を目指す、北海道フットサルクラブが初陣を飾った。開幕戦で昨年の優勝チーム、D.C旭川FCを圧倒し、5-1で下した。北海道初のFリーグ加入を目指し、今年チームは発足した。運営資金はスポンサーが受け持つ恵まれた環境に加え、選手もセレクションで選ばれた精鋭たち。勝って当然という重圧を乗り越え、今季の目標全勝Vへ、第一歩を踏み出した。

 歴史の第一歩となる初ゴールは、前半7分に生まれた。硬さから続いた押され気味の時間を乗り越え、北海道フットサルクラブが波状攻撃に出た。2本のシュートは防がれたが、最後は鈴木裕太郎(23)が左足を振り抜き、ライナーをたたき込んだ。

 鈴木裕が「狙っていた」と言う先制弾が呼び水となり、個人技で圧倒していく。速いパス回しで好機をつくり、計5得点を挙げた。昨年のVチームを圧倒しての初陣初勝利に、小野寺隆彦監督(33)は「勝つことが義務づけられているチームですから。安心しました」と安堵(あんど)の表情をみせた。

 北海道からのFリーグ参戦を目指し、チームは3月に誕生した。選手はセレクションを行い、道内外から精鋭を集めた。スポンサーには給食受託サービス大手のレオックなどがつき、同社のグループ企業フィートがチームを運営する。報酬こそないが、必要経費はすべて会社が負担する。他チームと比較にならない支援を受ける断然の優勝候補は、並々ならぬ気持ちで大会に臨んでいる。

 この日2得点を挙げた嵯峨祐太(28)は「いろいろな方の応援、支援がある。やらなきゃいけない使命感を強く感じている」と言う。昨年所属していたD.C旭川FCでは、遠征費などは当然自腹。車数台に選手が乗り合い、ガソリン代を出し合った。全国大会に出た際に日本協会から出る宿泊費を削り、次の大会の足しにしたこともある。菅原和紀主将(25)が「事務的な仕事がなくなり、選手として専念できるようになったのが一番」と話すよう、競技に集中できる環境にもある。それだけに嵯峨は「一生懸命やって結果を出すこと」と恩返しを誓った。

 日本トップリーグ参入を目指して誕生したチームが、北海道で足踏みなどしていられない。小野寺監督は「全勝優勝するつもりでいます」とはっきり口にした。早ければ来秋にも可能な目標に向かい、一気に突き進んでいく。【砂田秀人】