<J1:浦和2-0東京>◇第15節◇5日◇埼玉

 不振が続く浦和のFW高原直泰(29)が、ついに先発出場の特権をはく奪された。今季は3月30日の新潟戦でベンチ外、4月2日の清水戦でベンチスタートを経験しているが、ともに右ひざの故障が影響していた。けが以外の理由で先発から外れたのは初めて。代わって先発した田中達がベンチに下がった後も交代出場したのは永井。最後までエースの出番はなかった。

 「タカ(高原)は調子悪い。調子のいい達也(田中達)を使おうと2日前の紅白戦から決めていた。キープレーヤーでも結果が出なければ変えることはある。(FWの)競争にもなる」とエンゲルス監督は説明した。リーグ戦では2得点を挙げた4月26日の京都戦以来6試合無得点。公式戦5連敗中で負ければ首位陥落となる大事な一戦で、ついに高原を外す決断をした。

 試合後、高原は「けがはしていません。(監督と)話はしていない」とだけ話してバスに乗り込んだ。不調を理由に日本代表のW杯アジア3次予選メンバーから離脱し、チームでコンディション調整に専念してきた。しかし、いまだ長いトンネルから抜け出せていない。代役の活躍で、チームでもがけっぷちに立たされた。【栗田成芳】