<J1:京都2-1鹿島>◇17節◇16日◇西京極

 「元ミスターアントラーズ」の前に屈し、鹿島が首位陥落の危機に陥った。MF本山は「ヤナギさんにやられた」と言えば、MF青木も「ヤナギさんの強い気持ちを感じた。ヤナギさんを中心にシンプルな攻撃をされて、効果的な動きにやられた」と敵に回しての存在感を感じていた。

 先制点を奪われたシーンのほかに、タッチライン際のボール処理でDF岩政が柳沢にボールを奪われるなど、守備陣はリズムに乗れずに後手に回った。昨年は控え組だった柳沢と紅白戦で対戦する機会が多かったため、手の内を読まれていた格好だ。

 5月11日清水戦以来となる6試合ぶりの黒星。連勝は4で止まり、浦和以下の優勝候補を突き放すチャンスを手放した。柳沢に崩されたのも事実だが、連勝中の運動量もこの日は影を潜めた。MF小笠原は「(姿勢として)戦わないとこういうことになる」とチーム全体の闘争心の低さを厳しく指摘した。