G大阪のエースFWバレー(26)の電撃退団が濃厚となった。21日までに、UAE(アラブ首長国連邦)プレミアリーグの強豪アル・アリから正式オファーが届いた。G大阪側は慰留しているが、来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を狙うアル・アリは推定5億円近い巨額オファーを提示。今季18試合10点で得点ランク2位につける強力助っ人の流出が避けられない状況に追い込まれた。

 この日急きょクラブハウスで強化スタッフとバレー本人が話し合いを行った。G大阪側は約2時間、必死の慰留を行ったが結論は出ないまま。バレーとは10年までの3年契約を結んでおり、移籍には高額の違約金が発生するが、中東のクラブは資金豊富なため、引き留めは極めて難しい。バレー本人は「まだ何も決まっていない。(アル・アリと)契約はしていません。ガンバと自分にとって、1番いい選択をしたい」と話すにとどめた。バレーは早ければ今月中にも電撃退団する可能性もある。