コンサドーレ札幌のFW石井謙伍(22)が3日、5月17日の名古屋戦以来となるリーグ戦出場に猛アピールした。この日、札幌・宮の沢で行われた紅白戦では、後半24分に右足ボレーで得点すると、1分後には鮮やかなループシュートを決めた。次節9日の大宮戦(札幌厚別)は、累積警告でエースのダビが出場停止。石井は「けがなどでFWがいないときに、自分ではなく中盤の選手がFWに入った。監督の信頼を得るためにもアピールを続けたい」と7試合ぶり出場に意欲を見せた。

 今季は好機に得点ができず、スランプに陥った。6月4日の紅白戦では右ひざ内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、復帰まで1カ月かかった。三浦監督は「注目度のわりにはまだまだ」と厳しいが、それも期待の表れ。「昨年、試合後半の流れを変えることができたのは石井と砂川」と、ジョーカー役として高く評価している。「調子は上がってきています」と言い切る石井。あとは結果を出すだけだ。