<ナビスコ杯:(2)横浜2-1G大阪(2)>◇6日◇準々決勝第2戦◇ニッパ球※カッコ内は2戦合計得点

 公式戦8試合ぶりの白星むなし…。試合終了の瞬間。横浜の選手たちは「2-1」と勝利を示すスコアボードを背に、天を仰いでため息をついた。就任4戦目で初勝利の木村監督も「勝って上に行けないというのも、残酷な話だと思う」と苦い顔。G大阪との準々決勝2試合を終えて、合計スコアは2-2も、アウェーゴール数の差で、準決勝進出はならなかった。

 前半32分にMF小宮山の得点で先制も、2分後に追いつかれた。致命的な失点に小宮山は「あれがG大阪の強さだと思う」と首を振った。後半にはMFロペスのゴールで勝ち越し。終盤は一方的に攻め込んだが、結果を出すのに必要な「あと1点」を決めきれない。桑原前監督時代からの課題はいまだ残ったままとなった。「今日の勝利が本当にチームのためになったと言えるのは、週末に勝った時だけ」とFW坂田。9日のリーグ戦でのG大阪とのリターンマッチで、新生横浜の真価が問われる。