首位争いに食い込んでいる大分が、さらに弾みをつける。京都戦(九石ドーム)に臨む28日、右ひざ前十字じん帯損傷からの復帰を目指すMF家長昭博(22)が、控え組の練習試合(対甲南大)で実戦復帰する可能性が出てきた。京都戦の最終調整を終えたシャムスカ監督が「ドクターには、明日(28日)の練習試合で使いたいといっている」と話した。家長にとっては、G大阪時代の昨年12月29日(天皇杯準決勝)以来、8カ月ぶりの実戦となる。

 前節まで首位に勝ち点2差、ナビスコ杯も4強入りし、初タイトル奪取を狙うチームに朗報だ。この日の紅白戦では、主力組相手にドリブルで中央突破を図るなど順調な回復ぶりを見せた家長に、練習試合を指揮する松山サテライト監督は「キープもできるし、あれだけ強いシュートを打てる選手はそうはいない」と“復帰戦”を待ち望んだ。

 北京五輪には間に合わなかったが、1日でも早く公式戦のピッチに戻ることが今の目標だ。「体もできてきている。頭で描くことを体でできるようにしたい。次のステップに進めるように、まずはケガなく終わりたい」と家長。リーグ終盤戦でのV争いへ大きなパワーとなる完全復活へ、家長がまた1つ階段を上る。