磐田FWカレン・ロバート(23)が8日、居残りシュート練習を志願した。全体練習が終わった後、攻撃陣によるシュート練習を実施。その後もさらに残り、クロスボールに合わせた。「いいイメージを持ちたくて、きっちり蹴りたいなと思ったのでやりました」。MF上田の左クロスに、丁寧に足を合わせていった。

 6日の大阪産大との練習試合では、1本目に前田とジウシーニョが2トップを組んだ。この日はMF成岡が腰痛だったこともあり、ジウシーニョがトップ下へ戻り、カレンが入った。だが、危機感はある。「ジウが前に出てきたら、現時点ではしょうがないかなと思うけど、その中でも出られるようにしたい」。居残りは、決意の表れだった。

 オフト新監督がどんなサッカーをするのか、まだ分からない。カレンは、03年まで浦和で指揮した同監督とすれ違うように、04年に磐田に入団した。「名前は知っているけど、やり方は知らない」。だからこそ、柳下コーチは「それが一番良い。1つになりやすい」と言う。チャンスは平等、横一線からのスタート。誰もが必死になる。カレンも、必死になっている。【今村健人】