少数精鋭主義を維持するため、福岡の田部和良GM(46)がユース選手の登録期限撤廃を提言した。福岡は今季トップ選手25人体制を敷き、GKを昨年の4人から3人に減らした。しかし、3日に神山竜一(23)が右ひざ外側半月板損傷で手術を受け、全治約4週間と診断された。これでGKは通算156試合出場のベテラン吉田宗弘(34)と、公式戦出場のない六反勇治(21)だけになり、負傷や退場処分で控えGKゼロの可能性がある。同GMはU-18所属GKの登録を検討したが、今季の選手追加登録期限(8月29日)をすぎていたため断念した。

 シーズン当初、登録GKを1人減らす代わりに、U-18選手を練習参加させてGK4人を確保する方針を打ち出していたが、これも高校の授業と練習時間が重なって実現しなかった。神山は登録期限以前からひざの不調を訴えており、強化体制の不備は否めないが、昇格が厳しい現状では人件費の飛躍的な伸びは望めないのも事実だ。田部GMは「移籍でなく下部組織からの登録は、シーズン終盤でも問題ないと思う。リスク回避で抱える選手が多くなると経営にも影響するので、提案していきたい」と、来季以降のルール変更へ働きかけを続けるつもりだ。