<東海社会人サッカー1部リーグ:静岡FC5-0MINDHOUSE四日市>◇12日◇静岡エコパ人工芝グラウンド◇最終節

 前節4日の矢崎バレンテ戦で2年連続5回目の優勝を決めた静岡FCが、5-0でMINDHOUSE四日市に大勝し、有終の美を飾った。今季チーム最多の17得点を挙げているFW清野智秋主将(27)が、この日も2得点を挙げ勝利に貢献した。静岡FCは今季無敗(10勝4分け)で優勝した勢いそのままに、7度目のJFL昇格挑戦に向け全国地域リーグ決勝大会(11月22日開幕)に挑む。

 無敗で有終の美を飾った。その立役者となったのが今季チーム最多得点の清野だ。前半5分、ゴール前でMF納谷協成(21)からパスを受け、右足でゴール左隅に決めると、同40分には、FW下司隆士(23)のスルーパスに反応し、チーム4得点目となるゴールを決め、試合を決定づけた。この2得点で今季19得点とした清野は「点が取れてよかった。チームにかける思いが得点につながった」と笑顔で今季の戦いを振り返った。

 大勝で今季を締めくくったものの、浮かれた姿はない。清野は前半、シュート4本を放ち2得点。後半に入ると味方との連係ミスが目立ちシュート1本に終わった。「もっと点が取れた」。高田昌明監督(35)も「後半は決定機をつくれず逆にカウンターをくらってしまった」と課題を挙げた。

 思いは1つ。昨年のJFL昇格を懸けた全国地域リーグ決勝大会では、1勝しかできず1次ラウンド敗退。高田監督は「昨年の悔しさを晴らすために全力で戦います」と力を込めた。「奇麗なサッカーはいらない。今からが本当の勝負」と清野。悲願のJFL昇格に向け気の緩みはない。【神谷亮磨】