G大阪が日本代表DF高木和道(27=清水)の獲得に動くことが12日、分かった。既に水面下で調査を進めており今後、正式オファーを出す見通しだ。高木は身長188センチのセンターバック(CB)で、今年4月に初の日本代表候補入り。19日のW杯アジア最終予選カタール戦に向けた日本代表にも、DF中沢(横浜)の負傷離脱で追加招集された。高さに加えて対人プレーやパスの正確さに定評があり、清水のナビスコ杯準Vに貢献した。

 来季に向け、CBの補強はG大阪の重要懸案だ。今季は千葉から完全移籍で獲得した北京五輪代表DF水本が6月に京都へ移籍し、層が薄くなった。DF中沢が腰痛で欠場した8日東京戦は、ボランチの明神がセンターバックを務めたほどだ。来季のACL出場権(リーグ3位以内か天皇杯V)を獲得すれば大型補強は急務で、高木の獲得に全力を注ぐ。

 G大阪は来季から新設されるアジア枠を使って元韓国代表DF朴東赫(パク・ドンヒョク)の獲得にも乗り出している。外国人ではFWルーカスの残留は決定的で、FWロニーとDFミネイロの去就は微妙。初のアジア制覇に甘んじることなく、来季を見据えて戦力整備を進めていく。