川崎Fからコンサドーレ札幌に期限付き移籍中の元日本代表DF箕輪義信(32)が、来季札幌に完全移籍することが2日、決定的となった。関係者が明らかにしたもので、現在、条件等の最終調整の段階に入っている。高い身体能力に加え、キャプテンシーもあるベテランが、1年でのJ1復帰へ、守りの中心を務める。

 箕輪は今季6月に札幌に加入後、同月29日G大阪戦から9月20日千葉戦まで12試合連続先発し、センターバックとして奮闘した。千葉戦後の対外試合で右足腓腹(ひふく)筋腱(けん)を断裂し、手術を受け、戦列を離れたが、札幌側はその力を高く評価。川崎Fに完全移籍を打診し、今回の結論に達した。現在リハビリ中の箕輪は、4月の復帰を目指している。開幕は厳しい状況も、早い段階で戦列に戻れる見込みで、主軸として大きな期待を寄せている。

 札幌が1日に発表した戦力外選手には、西沢、池内と、今季の守りの中心を務めた名前が入っていた。経験ある選手がいなくなる可能性もあったが、箕輪の残留が決まったことでその心配もなくなった。現在クラブは、センターバックを務められる新外国人獲得準備を進めている。箕輪と新助っ人が、来季札幌の守備陣をけん引し、堅守復活を目指すことになる。