<J1:大分0-0名古屋>◇第34節◇6日◇九石ドーム
大分が、また新しい勲章を手にして08年シーズンを終えた。今季最終戦の名古屋戦はスコアレスドローに終わり、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を手にできる3位以内に浮上することができなかったが、これまでの06年8位を上回る過去最高の4位でフィニッシュ。さらに34試合24失点の堅守は、J1最少平均失点0・71の新記録を打ち立てた。名古屋が天皇杯で優勝すればACL出場権を手にできるがシャムスカ監督(43)、選手は来年のリーグ制覇を次なる目標に掲げた。
今季の躍進を象徴するような最終戦だった。結果は引き分けに終わったが、大分イレブンが自慢の「カメナチオ」で、今季ちょうど半数となる17度目の無失点試合を達成。シーズン平均失点のJ1記録を塗り替えたシャムスカ監督は「今季は過去最高の4位でフィニッシュしたが、Jリーグ記録をつくったことが最大によかった」と胸を張った。
来季のさらなる躍進を予感させる一戦でもあった。逆転優勝を狙う名古屋にゴールを脅かされる場面もあったが、後半35分にはGK下川が名古屋MF小川のシュートを好ブロック。今季成長著しかったDF森重を中心とした最終ラインもゴールを守り抜くと、ロスタイムには怒濤(どとう)の攻撃を展開。MF高橋のオーバーヘッドに続き、FWウェズレイのCKを途中出場のFW森島が頭でつなぎ、MF藤田がボレーシュート。ネットを揺らすことはできなかったが、最後までゴールを狙い続ける姿勢にスタンドは沸き上がり、指揮官も「果敢に攻め続け美しいサッカーができた」と評価した。
堅守を軸にナビスコ杯でJ1初タイトルを飾った大分だが、来季は33得点と1試合1点に満たなかった攻撃力アップが課題となる。高橋は「1つ扉を開けたが、今年は歴史をつくっていくスタートの年。もう1つレベルアップが必要だが、今日のように恐れず攻めたい。楽しみなシーズンになる」と手応えを見せた。
自力でACL出場を決めることができなかったが、サポーターは最終戦セレモニーで大歓声を送り「夢と感動をありがとう」という横断幕を掲げた。「来年はもっともっと成長して(リーグ戦で)優勝したい」とFW高松主将。シャムスカ監督も「攻撃をレベルアップさせれば十分タイトル争いができる」。大分の真価が問われる09年シーズンのさらなるステップアップを誓った。【村田義治】




