浦和FW永井雄一郎(29)が清水に移籍することが6日、確実となった。97年の浦和加入から同クラブ一筋の永井は03年に「ミスターレッズ」福田正博コーチから背番号9を継承。以後、田中達とともに主力FWとして活躍してきたが、昨季はエンゲルス監督の起用法などに不満を持ち、シーズン終盤から移籍を志願した。オフの契約更改交渉でも浦和に他クラブ移籍の気持ちを伝えて代理人を通じて移籍先を探し、清水サイドから強い興味を示されたという。

 浦和は慰留したが、永井本人の意思が非常に固いため、今年に入って移籍を容認。最大で2億円(金額は推定)の移籍金が必要となっているが、今後の清水側との交渉では金銭的に譲歩する姿勢もあるという。一方、7年連続無冠の状態からの脱却を目指す清水にとっては、優勝経験が豊富な永井の加入は大きな補強。清水のクラブ関係者は「今オフは、満足できる補強ができたと思う。今週中には結論が出る」と説明しており、移籍交渉に大きな障害はない。名古屋FWヨンセンに続き、07年ACLのMVPストライカー獲得となり、大きな戦力アップとなりそうだ。