J2仙台の新戦力、元韓国代表DF朴柱成(パク・チュソン=24)が19日、ソウルから空路、仙台空港に来日した。韓国Kリーグ水原から完全移籍し、この日から始まったメディカルチェックに合わせて来日。到着ロビーで約30人の報道陣と一般客を含む計100人に囲まれると「来日前は不安だったけど、仙台の皆さんの期待に応えられるよう頑張りたいと思った」と抱負を語った。

 185センチ、78キロのパワフルな左サイドバック(SB)の加入で、手倉森監督も攻撃で左右のバランスがとれることに期待。昨季は右SBの菅井直樹(24)が攻撃の起点になったが「右肩上がりだった攻撃が、朴が左に入ることで両肩上がりになる。相手は驚くはずですよ」と手倉森監督。一辺倒だった攻撃を改善するキーマンに早くも指名した。

 朴は中学生だった90年代後半からJリーガーになる夢を持っていたというが、03年に加入した水原で首脳陣と衝突。試合出場も移籍も容認されない日々を送った。だが、不遇の時代を耐え抜いた先に、あこがれのJのピッチが待っていた。朴は「左サイドのスピードは誰にも負けない。仙台を優勝させてJ1に昇格させてみせます」。新加入によって広がる両翼が、チーム浮上の鍵を握りそうだ。【木下淳】