<J1:名古屋3-2大分>◇第1節◇7日◇豊田ス

 大分自慢の「カメナチオ」に、亀裂が走った。昨年J1最少失点記録(1試合平均0・71)を作った堅守が、今季開幕戦で崩れ去った。前半10分にMF金崎のゴールで先制したが、後半9分過ぎから3失点。痛恨の逆転負けで開幕戦勝利を逃した。「昨年までだったら1-0で逃げ切れたと思う」。DF森重は悔やみきれない様子だった。

 立ち上がりは悪くなかった。素早いパスワークで攻撃のリズムをつくった中で先制。MF高橋のクロスを一度は空振りした金崎が、こぼれ球をゴール左に流し込んだ。「攻撃の形自体はつくれていた」。しかし、同17分、金崎のドリブルシュートが名古屋GK楢崎の好守に阻まれると、その後の決定機も拙攻の連続。チャンスを逃し続けたことが、逆転負けの敗因となった。

 副主将のMF鈴木が振り返った。「後半は(中盤が間のびして)コンパクトに守れなかった」。追加点を焦る攻撃陣と、名古屋の反撃に押し込まれだした守備陣で意思統一ができなかった。「いつ失点してもおかしく状態だった」とMF家長。スペースを与えた中盤を名古屋に握られ、修正する間もなくカウンターから失点を重ねてしまった。

 1点差に迫ったFWウェズレイの7年連続開幕ゴールなど、最後まで攻撃する姿勢をシャムスカ監督は評価したが「うちの強みは点を取られないこと。無失点でないと、昨年やってきたことが意味ない。もう一度足元を見つめていく」と鈴木副主将。14日のホーム開幕京都戦で、きっちり堅守を取り戻す。【村田義治】