浦和DF田中マルクス闘莉王(27)が、14日のホーム開幕東京戦(埼玉)で「特攻」の封印を解く。0-2完敗の開幕鹿島戦から一夜明けた8日、さいたま市内で練習。次戦に向け「昨日は我慢してチームのコンセプトを守っていたけど、最後は(相手が)固まっているところに突っ込むしかない」と攻撃参加を宣言した。

 昨季はFWやMFもこなし、チーム最多タイ11得点を挙げただけに、完封負けが悔やまれた。鹿島戦では「最後のところ(ペナルティーエリア内)は泥臭く行くことも必要。自分も(前線に)上がる意識がなかった」と迫力不足を感じた。

 自身の攻撃参加は守備力低下のリスクも伴うが「ボランチを(守備のカバリングで)使えるので、上がるタイミングが分かってきた」という。闘将が攻守両面でフル稼働し、本拠地からV奪回へ再出発する。