<J1:鹿島2-1京都>◇第4節◇4日◇カシマ

 背番号13が再び輝いた。同点で迎えた後半44分、興梠慎三(24)が魅せた。野沢のシュートをGKがはじいたこぼれ球に鋭く反応。右足で逆転弾を突き刺した。「(ツキを)持っているとしか言いようがない」。3月22日の広島戦に続き、2戦連続で試合終了間際の「サヨナラ弾」を決めてみせた。

 苦しい流れをせき止めた。後半11分に登場。直後に先制点を許したが、同39分に左サイドからのクロスでFW佐々木の同点ゴールをアシストした。「監督からサイドを崩せと言われた。アシスト?

 (佐々木)竜太がフリーだったから」。

 3月18日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)上海申花戦で先発落ち。新人FW大迫に定位置を奪われた。広島戦で決勝点を決めたが、この日もベンチスタート。だから「納得いくゴールではなかったけど…。頭から出たい気持ちは強いので」と2戦連発にも浮かれた様子はない。

 この日は佐々木も今季公式戦初得点を挙げた。鈴木満強化部長は「FWは戦争。結果を出さなければベンチにも入れなくなる」と話す。興梠も、先発でゴールを決めるまで「会心の笑顔」は取っておく。【菅家大輔】