コンサドーレ札幌MF上里一将(23)が、J2で最も苦手な相手から勝ち点3を奪取する。26日にアウェーで対戦する横浜FCは、今季初対戦の5クラブを除き、J2ワーストの勝率1割8分8厘と相性が悪い。しかし開幕から10試合連続での先発出場が確実な主将には、そのイメージをぬぐい去るだけの実績と自信がある。

 チームの成績とは裏腹に、上里は横浜FCに対して嫌なイメージを持っていない。05年6月のアウェーでの対戦。決勝点を挙げ、2-1の勝利に導いた。22日の札幌・宮の沢での練習後、「ほとんど相手のイメージはない。あのときは無我夢中だった。自分に余裕がなかったんで」と笑顔で振り返った。今回の対戦で先発出場が確実な選手で、得点を挙げているのは上里だけ。経験も重ねた今、4年ぶりの再現が期待できる。

 積極的なミドルシュートで活路を見いだす。今季は1得点2アシストと攻撃にからみ、シュート数は5得点のFWキリノより3本多い17本と、チーム最多だ。「ミドルは自分の武器。打てば、チームも盛り上がってくるから。チャンスがあれば、打っていきたい」と貪欲(どんよく)な姿勢をみせた。上里が流れをつくれば、3連勝は確実に見えてくる。【長島一浩】