8人制サッカー大会ジャパンズエイト(御殿場市)に参加した清水FW大前元紀(19)が、エスパルスモードに気持ちを切り替えた。前日の予選リーグをA組2位で終え、最終日となった26日には、B組2位との順位決定戦に出場。3-4で敗れ4位に終わったが、27日から合流する清水での「公式戦出場」をあらためて誓った。

 縦横無尽にピッチを走った。清水FW大前は「しっかり相手をつかまえないといけないからかなりきつい。ポジションも関係ない。1番後ろから1番前にいくこともある」。1-1で迎えた前半15分、キックオフ時にいた後方右サイドから、左サイドまで駆け上がり、あげた左クロスが一時逆転となる貴重なゴールにつながった。試合終了間際の連続失点が響き3―4で敗れたが、大前は新たな気持ちで2日間に臨んでいた。

 昨季鳴り物入りで清水に加入し、1年目はリーグ戦途中出場2試合。2年目の今季はまだベンチ入りもないが「1年目は少し試合に出たけど、納得がいかなかった。2年目は大事な年。危機感を感じないといけないと思う」と、言葉に力がこもった。

 同世代の大会とあって懐かしい顔ぶれも。「河井とか高校時代の同級生も、後輩の泰士(名古屋FW田口)とかもいた。新鮮で、いい刺激になった。ポジションはどこでもいい。とにかく試合に出たい」。ただどん欲に、今季初出場を狙っていく。【栗田成芳】