J1清水FW原一樹(24)が30日の柏戦(ナビスコ杯予選)での「ゴール奪取」を自らに厳命した。29日の最終調整を終え「試合に使ってもらっているのに、点が取れなくてふがいないという気持ちはある。1点取れば、自分もチームも乗ってくると思う」と、7戦ぶりゴールに意気込んだ。長谷川監督も「一樹は1点取れば乗ってくる性格。今年は、どこまでやれるか勝負の年になると思う」と期待を込めた。

 今季は、ここまで公式戦14試合(うち先発は6試合)に出場しているが、「焦りすぎているのもあるし、ゴール前での落ち着きが足りない」と、ゴールは浦和戦(4月29日、2△2)のPKによる1得点のみにとどまっている。「(相手に)研究されてるのは感じる。でも、それを打開して一皮むけないといけない」。スピートを生かし個で突破するタイプのFWだけに研究されやすく、原に対するマークは試合ごとに厳しさを増しているのも事実だ。

 「結果がなかなか出ない中でも、試合に使ってもらっている。下を向いてもしょうがない。しっかりと前を向いて勝負していきたい」。11番を背負ったストライカーが、爆発のきっかけをつかむべく敵地・柏に乗り込む。【為田聡史】