<ナビスコ杯:横浜3-3大分>◇30日◇予選リーグA組◇ニッパ球

 昨季優勝したナビスコ杯で、予選リーグ3試合連続ドロー…。10連敗のリーグ戦同様、大分はまた勝てなかった。公式戦14戦連続で白星なし。後半途中投入されたFW前田俊介(22)が2点を奪って逆転に成功したが、後半ロスタイムに悪夢が待っていた。横浜DF松田にヘディングシュートを決められ、今季3試合目の「ロスタイム失点」となった。

 勝ちを逃したシャムスカ監督は「ここ4試合いい試合ができていた。ただ結果につながっていない。非常に残念」と唇をかんだ。

 ただし、光明もある。後半28分、DF深谷が左ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷から約6カ月ぶりにピッチに立つと流れが一変。シャムスカ監督が「深谷はムードメーカー。雰囲気が変わった」という。

 勝利が遠い。昨季1試合だけだった3失点が今季6度目となった。今季初先発したMF小手川のJ初ゴールなどの収穫もあったが、点も取られすぎだ。スタンドで応援したサポーターのひとりは「選手、監督を信じている。一戦一戦開幕のつもりで応援する」と話したが、祈りはイレブンに届かなかった。【菊川光一】