J1磐田DF加賀健一(25)が次節広島戦(5日)で、約4カ月ぶりの先発出場を果たす。2日、静岡産大との練習試合が行われ、主力組の右サイドバックとして先発。序盤から積極果敢にサイドから攻撃を仕掛け、前半23分にはMF西とのワン・ツーで突破。右クロスで、MFジウシーニョのゴールをアシストした。加賀は「イメージはできていた。クロスの意識を高くやっていければいい」と、納得の表情を見せた。

 同28分には、左サイドのDF駒野とポジションをチェンジ。「左に入ってミスが多くなってしまった。左右でチャンスをつくれるようにしないと」と振り返ったが、交代直後に左からMF西へ、精度の高いクロスを披露した。得点にはつながらなかったが、柳下監督は「両サイドを見たいと思って変えた。加賀はケガがなければ、そう(先発だと)思っている」と、次第点を与えた。

 悪夢の6失点を喫したリーグ開幕戦山形戦(3月7日)以来、リーグでの先発出場はない。約4カ月ぶりのリーグ先発へ加賀は「まだ分からないけど、もし出たら今までの思いを試合にぶつけて、もう1度もらったチャンスを生かしたいと思っている」。悔しさをバネにし、2度目の開幕を迎える。【栗田成芳】