エスパルス17回目の「バースデー」を白星で飾る!

 J1清水は3日、4日の京都戦(午後7時、アウスタ)に向け、非公開で最終調整を行った。リーグ戦では、ここまでホーム15戦負けなしだが、長谷川監督は「京都は、きちっと守備をする。ハードワークからのカウンターを注意しないといけない」と、気を引き締めた。

 17年前(92年)の7月4日、93年のJ開幕を控えた清水が、オープン戦でG大阪と対戦した、いわばチームの「誕生日」。長谷川監督は、その試合で当時のレオン監督の指揮の下、先発出場している。「90年の年末に前十字靱帯(じんたい)の手術をしてからの復帰戦というのもあったし、うれしかったね」と懐かしそうに振り返った。

 母体となる企業チームを持たない市民クラブとして、サッカー王国に誕生したエスパルスは、経営破たんで一時は経営が危ぶまれる時期もあった。「ずっと存続していくためにも結果を残さないと。この地域の象徴であり、見ている人に感動を与えられるようなチームを、これからも目指していきたい」と長谷川監督。清水が7月4日に試合を行うのは、あの日以来。17年目にして初の「バースデー・マッチ」をハッピーにするため、勝ち点3をもぎ取る。【為田聡史】