帰ってきたJ1磐田MF山本脩斗(24)が、本職で本領を発揮する。次節大分戦(12日)に向け、10日の紅白戦ではFWに入った西に代わって右MFでプレー。縦横に動き回り、精度の高いクロスを披露した。今季サイドバックとしてリーグ11戦に先発したが、本来の中盤での出場の可能性が浮上し「ずっとやっていた場所。攻撃では、後ろに味方がいる分ダイナミックにできる」と意気込んだ。

 前節広島戦では、定着しかけていた先発の座から、突然落ちた。当然悔しさはあった。だが「自分のプレーには納得はしていなかった。ここで下を向いても仕方ないと思っていた」と、気落ちはしなかった。広島戦直後には、GK川口から「お前のプレーは全然悪くなかったぞ」と声をかけられ励みになった。中盤は昨季までやっていた位置だけに「サイドDFをやってサイドMFにどう動いてほしいか分かった」と、一回り成長した姿をみせる。【栗田成芳】